書誌情報
集英社文庫(日本)
風よ あらしよ 上
著者
あらすじ・概要
明治大正を駆け抜けた婦人解放運動家、アナキスト伊藤野枝。その鮮烈な生涯を描き出す、圧巻の評伝小説!
作家デビュー30周年
明治28年、福岡県今宿に生まれた伊藤野枝は、貧しく不自由な生活から抜け出そうともがいていた。「絶対、このままで終わらん。絶対に……!」野心を胸に、叔父を頼って上京した野枝は、上野高等女学校に編入。教師の辻潤との出会いをきっかけに、運命が大きく動き出し──。野枝自身、そして野枝を巡る人々──平塚らいてう、大杉栄らの視点で織りなす、圧巻の評伝小説。第55回吉川英治文学賞受賞作。